殿下とアルベルト |
アルベルト |
殿下! お久しぶりでございます。 |
ナイトハルト |
アルベルト、アルベルトか! |
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[殿下近くに] |
ナイトハルト |
アルベルト。 |
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無事だったか。 |
アルベルト |
去る火竜月十一日未明、殿下がお出になった翌朝であります。イスマス城はモンスターの襲撃を受けました。 |
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警戒ラインの内側に突然敵が現れた事と、モンスターとは思えぬ統率の取れた攻撃とによってイスマス城は危険な状態になりました。 |
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私は父ルドルフの命を受け、姉ディアナと共に殿下に危急を知らせるべく城を脱出しましたが、途中モンスターにより捕捉され、姉とは離れ離れになりました。 |
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私だけがローバーンに漂着。そこからブルエーレを経てヨービルへ向かいましたが、今度は船が難破。 |
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バルハラントまで流され、騎士団領を経て、今ようやくクリスタルパレスに到り、殿下にご報告できました。 |
ナイトハルト |
使者の役目大儀だった。 |
アルベルト |
しかし、時間がかかり過ぎました。イスマス城は既に… |
ナイトハルト |
皆、下がれ。 |
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アルベルトだけにしてやってくれ。 |
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[謁見の間を出る] |
アルベルト |
(殿下、うわーっっ、ううう)[声] |
気を取り直して |
アルベルト |
私の両親がニーサ神殿に葬られているそうです。 |
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